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行政書士の模試おすすめ5選|2026年度に自分で受けて比べた

結論:模試は「たくさん受ける」より「復習できる数を選ぶ」

前回の受験は二年前でした。択一換算で1問4点として計算すると、あと3問正解していれば合格点の180点を超えていた、という結果です。知識がまったく足りなかったわけではなく、行政法や民法の曖昧な理解、記述式の言い回し、時間配分など、小さな失点が積み重なった結果だと感じています。2026年度は11月8日の本試験に向けて、1日1時間で勉強を続けています。

今年の模試選びで重視したのは、問題の難しさや「的中」という宣伝だけではありません。記述式を含めて弱点を発見できるか、全国の受験生の中で現在地が分かるか、結果を次の学習に反映できる時期か、そして1日1時間でも復習し切れるか。この4点を中心に、2026年度向けとして案内されている公開模試と書籍模試を比較しました。

先に結論を言うと、公開模試は伊藤塾かTACのどちらか一つを軸にし、追加演習としてLECまたはTACの書籍模試を一冊使う形が無理のない選択です。私はLECの模試パックを利用していますが、全員に同じ模試が最適とは限りません。記述添削、順位、費用、会場の通いやすさのうち、自分が何を優先するかで選ぶのがよいと思います。

第1位 伊藤塾「行政書士 公開模擬試験(全2回)」

総合1位は伊藤塾の公開模擬試験です。2026年度は第1回が9月、第2回が10月に設定され、答案提出後には個人成績表・総合成績表と添削済み答案が返却されます。問題冊子と詳細な解説に加え、解説講義やオンライン質問会も用意されています。会場受験は別途手続きが必要ですが、自宅受験にも対応しています。

特に魅力を感じるのは記述式の添削です。行政書士試験の記述式は、論点が分かっていても必要なキーワードや主体、要件を書き切れなければ点数が伸びません。前回あと3問だった受験生にとって、自己採点だけでは見えにくい表現上の弱点を指摘してもらえる価値は大きいと思います。

一方で、伊藤塾の模試は難しく感じたという声も見かけます。点数だけで一喜一憂せず、正答すべき基本問題を落としていないか、記述で何が不足したかを見る使い方が向いています。公式案内は https://www.itojuku.co.jp/shiken/gyosei/kouza/26D11001.html で確認できます。

第2位 TAC「全国公開模試(全2回)」

第2位はTACの全国公開模試です。2026年度は9月と10月の全2回で、全国27会場と自宅受験から選べます。詳細な個人成績表によって、全国レベルでの順位と科目別の弱点を確認できるのが強みです。

第1回を弱点発見、第2回を修正結果の確認に使える日程も優秀です。9月の結果を見て行政法・民法・基礎知識の優先順位を組み替え、10月に改善したかを測ることができます。奇をてらった難問より、現在地を客観的に把握して本試験までの計画を修正したい人に向いています。

伊藤塾とTACはほぼ同率ですが、記述答案への踏み込んだフィードバックを優先するなら伊藤塾、会場数と全国順位による実力判定を優先するならTAC、という選び方が分かりやすいでしょう。公式案内は https://www.tac-school.co.jp/kouza_gyosei/gyosei_moshi.html です。

第3位 LEC「行政書士 模擬試験パック」

第3位はLECです。LECは模試の種類と回数が多く、公開模試を含む全7回のパックで段階的に実戦経験を積めます。私が今年選んだのもこのパックです。得点だけでなく順位や偏差値が表示されるため、模試をゲームのように楽しみながら現在地を確認できる点が、継続の助けになっています。

会場や時間帯の選択肢が多く、本番と同じ3時間を確保して受験しやすいのもメリットです。初見問題への対応力や、解答順序、記述式に残す時間などを何度も試したい人には有力な選択肢です。

ただし、1日1時間の学習で7回すべてを丁寧に復習するのは簡単ではありません。受験すること自体が目的になり、間違いを放置してしまえば効果は薄くなります。全部を同じ濃さでこなすより、重要な回を本番シミュレーションとして受け、復習対象を基本問題と迷った肢に絞る運用が現実的です。

第4位 LEC「出る順行政書士 当たる!直前予想模試」

自宅用の書籍模試で最も費用対効果が高いと感じたのが、LECの「出る順行政書士 当たる!直前予想模試」です。2026年版は本試験形式の予想問題3回分に、2025年度の本試験1回分を加えた合計4回分を収録しています。記述式問題の無料解説動画もあり、税込1,760円でまとまった演習量を確保できます。

公開模試のような全国順位や答案添削はありませんが、時間配分の練習や、公開模試で発見した弱点の再確認には十分使えます。過去問では答えを覚えてしまっている人が、初見の予想問題に挑む用途にも向いています。

一冊に4回分あるからといって、短期間に連続で解く必要はありません。1回解いたら、翌日以降に誤答肢を解説できる状態まで復習し、数日空けて次へ進む方が定着しやすいと思います。

第5位 TAC出版「本試験をあてる TAC直前予想模試」

第5位はTAC出版の「本試験をあてる TAC直前予想模試」です。2026年度版は税込1,760円で、問題ごとに重要度と難易度が示され、法改正・業務関連法令のまとめや特典動画も用意されています。記述式を含む答案用紙を繰り返し利用できる点も便利です。

この本の良さは、単に正解番号を確認するのではなく、「基本問題だったのか」「難問だったのか」を区別して復習できることです。本番では全問正解する必要はありません。合格者が取る基本問題を落とさず、難問に時間を使いすぎない判断力を作ることが、あと3問を埋める近道になります。

解説量が多いため、最初から最後まで読み込もうとすると1日1時間では重くなります。間違えた問題と、正解したものの根拠が曖昧だった選択肢を中心に読む使い方がおすすめです。公式情報は https://tacpub.jp/list/detail.php?bc=111989 で確認できます。

私ならこう使う:公開模試1シリーズ+書籍模試1冊

今回のランキングは、実際に全商品を受験して順位を付けたものではありません。2026年8月11日時点の各社公式情報、実施時期、成績分析、記述対策、費用、復習のしやすさを比較して整理したものです。「評判がいい」という言葉だけで選ばず、自分の弱点を補えるかで判断する必要があります。

私のおすすめは、伊藤塾またはTACの公開模試を一つ選び、LEC「出る順」かTAC「本試験をあてる」を一冊追加する組み合わせです。LECの全7回パックを選ぶ場合は、ほかの模試を増やしすぎず、復習時間を先に予定へ入れます。

模試1回には、本番形式で解く3時間だけでなく、少なくとも3時間程度の復習が必要です。平日は問題を20問ずつ分割して見直し、週末に記述式と間違いノートをまとめると、1日1時間でも回しやすくなります。見るべき数字は総合点だけではありません。法令科目が基準を超えているか、基礎知識で足切りの危険がないか、記述式を除いた択一でどこまで積めているかを毎回記録します。

目標は合格最低点の180点を一度取ることではなく、10月の模試で190点から200点前後を安定して出すことです。前回あと3問だったなら、新しい教材を大量に増やすより、読み違い、曖昧な知識、記述のキーワード不足を合計5問減らす方が現実的です。模試は自信を失うための試験ではなく、その5問を本番前に見つける道具として使います。

実際に受けたあとで分かったこと(2026年10月3日 追記)

この記事を書いた時点では、各社の公式情報を比べただけでした。その後13回を自宅で受け、採点されて返ってきた点も出ました。受ける前には分からなかったことを足します。

採点されて返ってきた点は、自己採点より低い

伊藤塾の第1回で、記述式の自己採点は28点でした。返却された点は12点です。16点ずれていました。

記述式の自己採点は甘く出ます。「論点は合っている」と思っても、主体・要件・結論のどれかが抜けていれば点になりません。添削が返ってくる模試を1つは入れるべきだと、受けてから分かりました。

この記事で伊藤塾を1位にした理由は記述添削でしたが、その判断は結果として正しかったことになります。ただし理由は「添削があるから丁寧」ではなく、自己採点が信用できないからでした。

シリーズが違う模試の点を、並べて比べてはいけない

同じLECでも、シリーズによって難度がまったく違います。2026年度の3回を比べると、総合の平均点で26.6点ひらいていました。

模試 自分の総合点
LEC 到達度確認模試 第1回 記録あり
LEC 到達度確認模試 第2回 記録あり
LEC 全日本行政書士公開模試 第1回 記録あり

同じ180点でも、到達度確認模試では偏差値48.7、全日本公開模試では55.9になります。7以上ひらきます。

点数だけを時系列で並べて「上がった・下がった」と読むと、必ず間違えます。シリーズ名と回数を必ず記録に残してください。

基礎知識の足切りは、模試で様相が逆になる

基礎知識24点を割った人の割合を、公表されている得点分布から計算しました。

模試 24点未満の割合
到達度確認模試 第1回 15.2%
到達度確認模試 第2回 6.2%
全日本行政書士公開模試 第1回 42.6%

全日本公開模試では4割以上が足切りを割っています。ここで割っても、それ自体は異常ではありません。

逆に、6.2%しか割らない回で割ったなら本物の警告です。「足切りを割った」という事実だけでは判断できません。その回で何%が割っていたかを見てください。

13回は多すぎた

この記事で「復習できる数を選ぶ」と書きましたが、自分は13回取って回しきれませんでした。

結果として、提出はしたが復習が浅い回が出ました。模試1回には、解く3時間と同じだけの復習時間が要ります。13回なら78時間です。1日1時間なら2か月半かかります。

5〜6回が現実的な上限だったと思います。増やすほど「受けたこと」が目的になります。

記録するのは総合点ではない

いちばんの失敗は、総合点しか記録していなかったことです。

行政書士試験には足切りが2つあり、法令等は「択一+多肢+記述」の合計なので自分で足さないと出てきません。それをしていなかったため、4回中3回で法令等の足切りを割っていたことに、3年気づきませんでした。

模試を受けるなら、毎回この3列を埋めてください。

  • 総合(300点中180点以上)
  • 法令等(244点中122点以上)= 択一+多肢+記述
  • 基礎知識(56点中24点以上)

詳しくは足切りの記事に書きました。

まとめ

ランキングは、1位が記述添削に強い伊藤塾、2位が全国規模の実力判定に向くTAC、3位が実戦回数を確保できるLEC、4位が費用対効果の高いLEC「出る順」、5位が復習しやすいTAC「本試験をあてる」としました。

どれを選んでも、受けっぱなしでは点数は伸びません。間違えた原因を知識不足、混同、読み違い、時間不足に分け、次に同じ形で出たら正解できる状態にする。残り約3か月は、その地道な作業に一番価値があると思います。

11月8日まで、1日1時間。模試の結果に振り回されず、毎回一つずつ弱点を減らしていきます。二年前に届かなかったあと3問を、今年は確実に取りにいきます。

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いま申し込める回(2026年9月24日時点)

この記事は2026年8月11日時点の比較です。その後に終わった回があります。残っている回と締切はまだ受けられる模試の日程と締切にまとめ直しました。

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