広告 模試の記録(2026年度)

行政書士の模試で144点|取りこぼし11問44点の中身

辰已法律研究所の2026全国公開完全模試を受けました。記述式のない240点満点で144点です。180点まで36点あります。

肢別の正誤が出たので、落とした場所を分類しました。結論から書きます。

全体の7割以上が正解していた問題を、11問落としていました。44点分です。不足は36点なので、ここを拾うだけで180点を超えます。

内訳

形式 自分 満点
法令 択一式(40問) 92点(23問) 160点
法令 多肢選択式 20点 24点
基礎知識 択一式(14問) 32点(8問) 56点
記述式 出題なし —
合計 144点 240点

最初に返ってきたときは偏差値37.2、19人中17位でした。ただし集計人数が19人なので、偏差値と順位は使いません。母集団が小さすぎて安定しないからです。

集計人数が19人 → 20人 → 44人 → 56人と増えて、数字が全部動いた(10月9日 追記)

素点144点は一度も動いていません。順位と偏差値だけが動きました。

集計人数 合計 法令択一 法令多肢 基礎知識
19人 偏差値37.2・17位 — 57.9・3位 —
20人 37.8・18位 37.5・18位 56.7・4位 47.0・9位
44人 41.7・35位 38.1・38位 59.1・4位 50.0・15位
56人 42.9・42位 38.7・46位 57.8・7位 50.2・19位

合計の偏差値は37.2から42.9まで、5.7動きました。点は1点も変わっていません。

ただし全部が上がったわけではありません。44人から56人になったとき、法令多肢だけ59.1から57.8へ下がり、順位も4位から7位になりました。ほかの3項目は上がっています。

順位の数字は17位→18位→35位→42位と下がり続けていますが、分母が増えているので位置は上がっています。

集計人数 順位 上から数えた位置
19人 17位 上位89.5%
20人 18位 上位90.0%
44人 35位 上位79.5%
56人 42位 上位75.0%

同じ点のまま、見え方だけが変わるということです。

結論は最初と同じです。母集団が小さいうちは、偏差値と順位ではなく素点を見るしかありません。144点・択一23問・多肢20点という数字は、人数が何人でも変わりません。

法令択一を科目別に分けた

40問を本試験の出題区分で分けました。

科目 正解 正解率
基礎法学 2/2問 100%
憲法 3/5問 60.0%
行政法 11/19問 57.9%
民法 4/9問 44.4%
商法・会社法 3/5問 60.0%

捨てると決めた科目のほうが、正解率が高かった

10月15日からは基礎法学と商法を外し、憲法・民法・行政法の33問に絞ると決めていました。その区分で足し直すと、こうなります。

区分 正解 正解率
集中する3科目(憲法・民法・行政法) 18/33問 54.5%
外す2科目(基礎法学・商法) 5/7問 71.4%

外すと決めた7問のほうが、正解率が17ポイント高い状態でした。

それでも方針は変えません。7問は28点しかなく、満点を取っても足りないからです。33問は132点あります。目標の30問正解(120点)に届くのはこちらだけです。

ただし「外す」は捨てるという意味ではありません。いま取れている7問を落とすと、埋める場所が増えます。手を広げないという意味に変えました。

科目別でも、いちばん下は行政法

科目ごとの偏差値と順位も返ってきました。配点がいちばん大きい行政法が、いちばん下です。以下は集計44人時点の数字で、かっこ内は20人時点のものです。56人時点の科目別はまだ出ていません。

科目 自分の得点 順位(44人中) 偏差値 20人時点
基礎法学(2問) 8/8点 1位 63.2 1位・63.3
商法・会社法(5問) 12/20点 15位 50.8 8位・50.5
憲法(5問) 12/20点 21位 44.7 12位・43.1
民法(9問) 16/36点 36位 39.3 17位・36.6
行政法(19問) 44/76点 40位 34.2 20位(最下位)・30.3

20人時点では行政法が最下位(20位/20人)でした。44人では40位/44人です。最下位ではなくなりましたが、下から5番目で、順番は変わっていません。

多肢選択の憲法は、44人時点で1位

多肢選択 自分の得点 順位(44人中) 偏差値
憲法 8/8点 1位 59.9
行政法 12/16点 7位 54.2
多肢 合計 20/24点 4位 59.1

この内訳は44人時点のものです。56人時点では多肢合計が偏差値57.8・7位に動いています。憲法と行政法の内訳は出ていません。

多肢選択の憲法は、伊藤塾でも2,001人中1位でした。別の会社の、別の問題で、2回とも1位です。伊藤塾の成績表のほうにも同じことが出ています。

まぐれではありません。崩さないことが大事な場所です。

基礎知識は偏差値50.2。文章理解を捨てたうえで真ん中

基礎知識は32点で、56人中19位・偏差値50.2でした(44人時点は15位・50.0)。ちょうど真ん中です。

ここで思い出すのは、文章理解の3問(12点)を、問題文を読まずに「4」で出していることです。この回は0点でした。

56点満点のうち12点を解かずに捨てて、それで真ん中にいます。基礎知識の足切りは24点なので、この解き方でも足りてはいます。

裏を返せば、その12点は上位へ行くための余地としてまるごと残っているということです。ただし本試験まで解き方は変えません。浮いた時間を法令に回すほうが、全体の点としては大きいからです。

外すと決めた2科目が、いちばん順位が高い

10月15日からは基礎法学と商法を外し、憲法・民法・行政法に絞る方針です。その2つの分け方で順位を見ると、きれいに分かれていました(44人中の順位)。

区分 科目 順位
外す2科目 基礎法学 1位
商法・会社法 15位
集中する3科目 憲法 21位
民法 36位
行政法 40位

外す2科目は上位、集中する3科目は下位です。順番が完全に分かれました。

これは方針が間違っていたという意味ではありません。できていない科目に時間を使うのが正しいということです。できている科目を伸ばしても、順位は上がりません。

基礎法学は2問・8点しかなく、すでに満点です。商法も5問・20点で、これ以上伸ばす幅が小さい。行政法は19問・76点あって、44点しか取れていません。32点ぶんの余地があります。

行政法が最下位になった理由は、難問ではない

行政法は19問中8問落としました。その8問を全体の正解率で分けると、こうなります。

落とした行政法8問 問数 点
全体の7割以上が正解していた(取りこぼし) 5問 20点
全体の3〜7割が正解していた 2問 8点
全体の3割未満しか正解していなかった(難問) 1問 4点

8問のうち5問は、周りが取れている問題でした。難問で落ちたのは1問だけです。

偏差値30.3という数字は、難しい問題が解けないからではありません。基本的な問題を5問落としたからです。取りこぼした5問は、聴聞・行政指導・訴えの利益・住民訴訟・地方自治でした。

どれも初めて見る論点ではありません。やることは新しい知識を入れることではなく、この5つを確実にすることです。

自分の分類と、成績表の集計が一致した

科目別の点が返ってくる前に、肢別の正誤を自分で科目に分けて集計していました。結果は成績表と完全に一致しました。

基礎法学8・憲法12・行政法44・民法16・商法12で、合計92点です。肢別の正誤が分かれば、成績表を待たずに科目別を出せます。

これまで総合点しか記録していなかったので、科目別を自分で出す習慣がありませんでした。残り2回の模試では、返却を待たずに集計します。

落とした17問を3つに分けた

法令択一で落としたのは17問・68点です。全体の正解率で3つに分けると、やることが変わります。

分類 問数 点 どうするか
取りこぼし(全体の7割以上が正解) 8問 32点 ここを全部拾う
競り負け(全体の3〜7割が正解) 6問 24点 半分拾えれば十分
難問(全体の3割未満しか正解していない) 3問 12点 捨てる

難問で落としたのは3問・12点だけです。知識の天井で落ちているわけではありません。

取りこぼした8問

全体の7割以上が正解していた問題で、自分が間違えたものです。

  • 憲法:外国人の人権
  • 行政法:聴聞 / 行政指導 / 訴えの利益 / 住民訴訟 / 地方自治
  • 民法:配偶者の居住の権利
  • 商法:設立手続

8問のうち5問が行政法です。行政法は19問中8問落としていて、そのうち5問がこの取りこぼしでした。

どれも基本的な論点です。聴聞・行政指導・訴えの利益・住民訴訟は、どの教材でも必ず出てきます。知らない論点ではなく、知っているのに違う肢を選んだということです。

逆に、難しい問題は取れている

全体の正解率が55%を下回る問題を、6問正解していました。

  • 基礎法学:裁判所等
  • 行政法:当事者訴訟 / 判決の効力 / 地方公共団体の種類
  • 商法:役員の選任・終任 / 合併

難しい問題を6問取りながら、やさしい問題を8問落としています。知識の量ではなく、ばらつきの問題です。

基礎知識は、文章理解が3問とも不正解だった

基礎知識は14問中8問・32点でした。足切りの24点は超えています。区分別に分けます。

区分 正解 点
政治・経済・社会 4/6問 16/24点
諸法令(行政書士法・戸籍法) 2/2問 8/8点
情報通信・個人情報保護 2/3問 8/12点
文章理解 0/3問 0/12点

3問とも同じ番号をマークしていた

文章理解3問の自分の解答は、4・4・4でした。正答は5・3・1です。

これは時間切れではありません。問題文を読まずに、3問とも「4」で提出しています。意図してやっている解き方です。

基礎知識14問は1問2分程度で片づけ、最後の文章理解3問には手を付けません。浮いた時間は法令に回します。

なぜ読まずに出しているのか

根拠は本試験の結果です。2回目(令和5年度)と3回目(令和6年度)は、基礎知識をまったく勉強せずに足切りを通過しています。44点と48点でした。

回 基礎知識 足切り24点
令和5年度 本試験 44 / 56 +20
令和6年度 本試験 48 / 56 +24

基礎知識は24点取れば足りる科目です。満点を取っても合格に近づく量は限られています。そこに時間を使うより法令へ回したほうが点になる、という判断でこの形にしています。

「4」で出した結果は、回によって変わる

回 文章理解3問の正答 「4」で当たった数
伊藤塾 第1回 4・4・2 2問(8点)
辰已 完全模試 5・3・1 0問(0点)

同じ出し方で、8点になる回と0点になる回があります。12点を運に預けているということです。それを承知のうえで、他の問題に時間を使っています。

本試験まで、この解き方は変えません。

多肢選択式の20点は、2026年度では最高

多肢選択は24点満点で20点でした。本試験では令和5年度・令和6年度とも8点で、2年間動きませんでした。

ただし過去最高ではありません。2024年の大原 第1回で22点を取っています。

回 多肢
令和5年度 本試験 8点
令和6年度 本試験 8点
東京法経学院 I(2026) 10点
伊藤塾 第1回(2026) 14点
LEC ファイナル(2026) 16点
辰已 完全模試(2026) 20点
大原 2024 第1回 22点(全記録の最高)

辰已の成績表では、多肢だけが平均を上回りました。4項目のうちここだけです(集計19人時点で偏差値57.9・3位、20人時点で56.7・4位)。

2年間8点で止まっていた場所が、いちばん強い場所になりました。12点の伸びは、144点の中で最も大きい変化です。

法令等の足切りは、記述10点が境目になった

法令等の基準は244点中122点で、択一+多肢+記述の合計です。辰已は記述の出題がないので、択一92+多肢20=112点までが確定しています。

記述が 法令等 122との差
0点 112 −10
8点(令和6年度と同じ) 120 −2
10点 122 ちょうど
12点(伊藤塾の返却と同じ) 124 +2

記述が令和6年度と同じ8点なら、また2点足りません。令和6年度とまったく同じ形で落ちます。

ただし記述を頼りにはしません。択一で32問取れば、記述が0点でも法令等は余裕を持って超えます。足切りの数え方は足切りが2つある話に書いています。

令和6年度の本試験より16点低い

144点は2026年度の模試では最高です。ただし自分の令和6年度 本試験(記述を除いた240点換算で160点)より16点低い位置です。

回 択一 多肢 基礎知識 240点中
令和6年度 本試験 104 8 48 160
辰已 完全模試(2026) 92 20 32 144
令和5年度 本試験 84 8 44 136

中身は入れ替わっています。多肢で+12点、択一で−12点、基礎知識で−16点です。

基礎知識の−16点のうち12点は文章理解です。読まずに「4」で出しているので、当たるかどうかだけの差になります。実力が下がったのではなく、最初から解いていない問題です。

残り36点をどう埋めるか

  • 文章理解3問(12点)は読まずに「4」で出している。ここは当たり外れなので勘定に入れない
  • 行政法の取りこぼし5問を潰す。聴聞・行政指導・訴えの利益・住民訴訟・地方自治。20点
  • 民法は9問中4問。正解率がいちばん低い科目なので、ここに時間を割く
  • 多肢は20点取れている。伸ばすのではなく落とさない
  • 難問3問(12点)は捨てる。全体の3割未満しか正解していない問題を追わない

取りこぼし44点のうち36点を拾えば180点です。新しい知識を入れるより、取れるはずの問題を取るほうが先でした。

これまでの得点は得点推移、10月15日からの計画は直前期の計画に書いています。

まとめ

  • 辰已 完全模試は240点満点で144点(択一92・多肢20・基礎知識32)
  • 集計人数19人→20人→44人→56人で偏差値37.2→37.8→41.7→42.9に動いた。素点144点は不動
  • 全体の7割以上が正解していた問題を11問・44点落としていた
  • うち法令択一が8問32点。5問が行政法
  • 行政法は44人時点で40位・偏差値34.2と最下位級。ただし落とした8問のうち5問は周りが取れていた問題
  • 外す2科目(基礎法学1位・商法15位)が上位、集中する3科目(憲法21位・民法36位・行政法40位)が下位
  • 多肢選択の憲法は44人時点で1位。伊藤塾では2,001人中1位。2社で1位。多肢合計は56人時点で偏差値57.8・7位
  • 基礎知識は偏差値50.2(56人中19位)。文章理解12点を読まずに捨てたうえで真ん中
  • 文章理解は0/3問。3問とも「4」をマークして提出=読んでいない(意図した解き方)
  • 難問で落としたのは3問12点だけ。知識の天井ではない
  • 多肢20点は2026年度で最高(本試験2年連続8点から+12点)。全記録の最高は2024年大原 第1回の22点
  • 法令等は記述を除いて112点。記述10点が122点の境目
  • 令和6年度本試験の160点より16点低い。中身が入れ替わっている

出典

  • 得点・正誤はすべて筆者本人の受験結果(2026年10月3日 返却の成績表)
  • 科目区分は一般財団法人 行政書士試験研究センターが公表する出題範囲に合わせて筆者が分類した
  • 「全体の◯割が正解」の分類は、成績表の数値をもとに筆者が集計したもの
  • 合格基準(総得点180点・法令等122点・基礎知識24点)は同センターの公表による

-模試の記録(2026年度)
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